部門紹介

 

看護部

看護部概要

生活行動回復看護(NICD)を実践しています。
この看護は、意識障害や廃用症候群により寝たきり状態になった患者様の身体的変化を生理的、病理学的視点からアセスメントし生活行動の回復を促進するための看護プログラムです。
認定看護師が中心となり、研修・実践をしています。「一口だけでも」食べることの楽しみを、あきらめない看護援助を行っています。

看護部統括部長ご挨拶

皆さま、こんにちは。
この度、令和7年5月1日付で看護部統括部長に任命されました岡井と申します。これまでの経験を活かし、当院の看護の質をより一層高め、地域の皆さまに貢献できるように取り組んでまいります。

私は一昨年、教育担当師長として当院に入職し、昨年は新卒ナースと日々臨床の場で行動を共にしながら、学びと成長を支援する役割を担ってまいりました。
新卒ナースが着実に技術を習得し、看護に感動しながらその思いを共有し、成長していく姿を見守ることができたことで、改めて教育の大切さを実感いたしました。(この様子は広報誌 すみれインフォメーション 2025春号 Vol.47 で紹介させて頂きました。)

看護部統括部長 岡井 美香

札幌同交会病院は、周囲に総合病院がある中で、69年もの長きにわたり地域の皆さまに支えられながら歩んできた、歴史ある病院です。
「私たちは、人にやさしく、思いやりのある温かい心で、地域に根ざした信頼される病院を目指します」という病院理念のもと、患者様お一人おひとりに寄り添った医療を提供し続けてまいりました。そうした日々の積み重ねが、今の札幌同交会病院につながっているのだと深く感じております。

私たち看護部も、「あたたかく優しい看護の提供」の理念のもと、患者様やご家族の皆さまが安心して診療・療養していただける環境を整えることを第一に考えております。
そのために、看護職員の接遇マナーや専門職としての教育を継続して実施してまいります。
また、職員一人ひとりがこの職場を誇りに思い、好きになり、長く勤められるような環境づくりにも取り組んでいきたいと考えております。

私は、看護という仕事は医療行為にとどまらず、人と人との関わりやつながりを大切にすることが重要だと考えています。患者様やご家族との関係はもちろんのこと、職員同士の協力や信頼も、質の高い医療を提供するための大切な基盤です。
お互いを思いやる温かい心を育み、専門職としての能力を最大限に発揮できる環境を整えることで、地域に根ざした病院としての役割を果たしていけると考えています。

今後も、札幌同交会病院が地域の皆さまに愛され、信頼される病院であり続けられるよう、看護部一同、力を合わせて邁進してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

理念・方針

看護体制

看護単位 外来・中央材料室
療養病床:2階病棟(48床)
一般急性期病棟:4階病棟(59床)
看護基準 一般病棟10対1・療養病棟20対1入院基本料
看護方式 固定チームナーシング
看護記録 看護診断・PONR方式
夜勤体制 2交代制

教育体制

教育方針

病院と看護部の理念に基づき、患者様の安全を重視し、「温かさ」「優しさ」「思いやり」を大切にした看護を実践できる看護師を育成します。
患者様、看護師の双方が満足できるよう看護の専門性を高め、職業人として資質の向上を目指した教育を行います。

教育目標

  1. 看護の専門職として自己啓発ができる。
  2. 組織の中の一員としての立場と役割を認識し、チーム医療を実践できる。
  3. 自分の看護観を発言できる。

外来看護紹介

当院の外来は内科・消化器内科に加え、専門外来[循環器外来(火曜日午前)、肝臓外来(水曜日午前)、リウマチ外来(金曜日午後)]もございます。
また、内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)などの検査や、特定健診や人間ドックなどの健診も行っています。
外来看護師は、診察介助・処置室係・検査係に分担され、経験に合わせて新人指導を行っています。
経験豊富なスタッフが多く、また仕事と育児を両立し頑張っているスタッフもいます。
働きやすい職場を心がけています。

当院での働き方

1日のスケジュール例
8:45 朝礼:本日の検査、ワクチン等の報告、業務担当の確認後、外来業務にあたります。
午前 外来患者様の採血・点滴・検査説明などを行います。
また、胃カメラ、大腸カメラなどの内視鏡検査の介助も行っています。
12:00~13:00 お昼休憩
午後 各病棟の中心静脈挿入や胃チューブ交換などの検査介助を行っています。
17:15 終業

キャリアステップ・研修

看護部の研修として

  • 救急看護研修、記録の研修、プリセプター研修等、ラダー別に研修が行われています。
  • 院内研修として医療安全・感染対策の研修が定期的に行われています。

4階一般病棟紹介

4階病棟は、主に消化器疾患の急性期から回復期、慢性期までの患者様が入院されます。
入院してから治療の開始と共に患者様や家族のご希望、目標を共有し今後の退院先を多職種と連携を図りながら治療やリハビリを行っています。最近では自宅や施設での療養生活を希望する患者様も多く、退院に合わせたカンファレンスを行うことで、安心して次の生活が送れるように支援しています。
入退院も多く忙しいこともありますが、スタッフ一丸となって助け合って仕事にあたっています。またスタッフの希望休をなるべく通せるようにシフトを組むよう努めています。

当院での働き方

1日のスケジュール例
8:45 申し送り、計画に基づき観察、ベッドサイドケアの実施
患者様の1日のスケジュール、看護計画に沿って、検査の準備やその後の観察、ケア等を行います。
11:30~13:30 交代でお昼休憩、食事介助や摂食状況の観察
点滴回り、検温と観察業務、処置ケア業務
13:30 カンファレンス
介護士とのカンファレンス、抑制、認知症、せん妄のカンファレンス、看護計画のカンファレンス、多職種カンファレンス等曜日によって様々です。
14:00 検温
15:00 観察、ケアの実施、患者との対話、必要な情報収集
16:00 記録
部屋移動や入院患者様の体重測定・検査搬送など。
16:45 夜勤者への申し送り
17:15 終業

キャリアステップ

  • 1年目:一人で患者の観察、ケアができるようになり、異常の報告や相談が先輩にできる
  • 3年目:リーダー業務や新入職員の指導を行うことができる
  • 主任:主に新入職者への指導、指導については個人の理解状況や経験に合わせて行います。
  • 中途採用者:各々の経験や手技確認をさせて頂き、順次入院患者の対応、リーダー業務を行います。

2階療養病棟紹介

2階病棟は、慢性疾患の長期療養の患者様が入院されています。
気管切開の患者様や経鼻経管栄養の患者様、中心静脈栄養の患者様も多くいらっしゃるので、必要に応じた援助を行っています。
褥瘡のある患者様には、皮膚科の往診を行っており、皮膚科医の指示のもと、褥瘡改善に向け取り組んでいます。
日常の生活を行いながら、病気の治療や悪化の予防を行えるよう援助しています。
日々の生活も大切にし、季節を感じられるようなレクリエーションを行っています。

当院での働き方

1日のスケジュール例
8:45 申し送り
9:15 バイタルサインの測定、状態観察
12:00 食事介助
12:30 お昼休憩
13:35 カンファレンス
14:00 患者の処置、記録の記入
16:45 申し送り
17:15 終業

業務内容

患者様のバイタルサインや全身状態を確認し、病状の悪化がないか確認します。
気管切開の管理や中心静脈栄養、抗生物質の点滴の確認、経鼻経管栄養の施行等も行います。
皮膚科医の指示のもと軟膏処置を行っています。
また、日常生活の援助として、体交や陰洗、口腔ケアや清拭、爪切りなどを行っています。
一週間に1回は入浴できるように、入浴援助を行っています。それぞれの患者様のADLに応じて、日々の生活で楽しみを見つけられるよう、かかわっています。
現在は部屋持ち看護師とフリーの看護師によるチームナーシングを行っており、それぞれの看護師が声をかけあいながら、それぞれの患者様の日々の生活に過不足がないように関わっています。

キャリアステップ

  • 1年目:日勤、夜勤の部屋持ち業務、フリー業務を行えるようになる。
  • 3年目:リーダー業務を行えるようになる。
  • 主任へのステップ:他職員の指導を行えるようになる。
  • 管理職へのステップ:病棟や患者、職員の事が包括的にみられるようになる。

研修

  • NICD:生活行動の再獲得のための技術
  • 北海道医療センター:摂食機能療法勉強会